eスポーツ専門学校 訪問記 早稲田国際ビジネスカレッジ 国際コミュニケーション学科中国語コース

2022年3月2日
早稲田国際ビジネスカレッジ

東京都新宿区にある早稲田国際ビジネスカレッジへ訪問してまいりました。早稲田ビジネスカレッジは「江戸」文化が色濃く残る街、早稲田にある中国語が学べる専門学校です。

国際コミュニケーション学科中国語コースの特長的なプログラムとして、中国人のトッププレイヤーからeスポーツを教えてもらえる機会があり、そしてeスポーツ先進国である中国の大学へ留学できるとうかがい、その理由を探るべく、校長の伊藤さん、国際教養学科 学科長の安達さんにお話を伺ってきました。

早稲田国際ビジネスカレッジは日本の伝統文化を継承する、国際教養を磨く、異文化を理解するという教育理念のもとデザイン総合学科テキスタイルデザインコース、国際教養学科・国際情報学科キャリアデザインコース、グローバルサイエンスコース、国際コミュニケーション学科中国語コースまで幅広い学科を運営している専門学校です。

中国語コースではeスポーツの企画運営に携わる就職や運営を学ぶために、eスポーツ学科を設置している中国伝媒大学・上海戯劇学院・中国伝媒大学南広学院・上海体育学院・天津体育学院などの中国の大学への留学体制も完備しています。


これらのサービスは開校当初から想定していたものというよりは、縁に紡がれてきたものだと、校長の伊藤さんは言います。

早稲田国際ビジネスカレッジは、服飾家政や文化教養、工業を教える場として営まれていました。
「中国語を楽しく学ぶためにeスポーツを取り入れてくれませんか?」
当時、卒業生や在校生からの、この一言をきっかけに、学校での「中国 x eスポーツ」の可能性を考え始めました。

この縁が、伊藤さんや安達さんをeスポーツ業界へと導く第一歩となります。


学校法人の同グループに通う高校生から
「中国と言えばeスポーツ先進国。他の著名人は知らないけど、eスポーツのプロの名前なら何人でも知っている」
と聞かされ、中国のeスポーツ事情について知る機会が多くなります。
そんな時に周囲からこんな一言をもらいます。
「中国で本格的にeスポーツを学べるように留学や進学の体制を整備してはどう?」
こうした数々の出会いと繋がりによって、早稲田国際ビジネスカレッジでは国際コミュニケーション学科中国語コースを新設することになりました。


そうして始まった国際コミュニケーション学科中国語コース。
中国では2016年から政府によるeスポーツへの本格支援が始まり、eスポーツ特区や大学でもeスポーツ関連の専攻が新設、eスポーツ運営者とeスポーツ選手が職業として公認されました。その流れを受けて、eスポーツもサッカーや他のスポーツ同様アマチュアからプロへ取り込むシステムや大学リーグができて中国では裾野の拡がりを見せています。あまり知られていませんが、子供の頃からeスポーツに慣れ親しみ、日本へ留学してきた学生の中には現役トップクラスのプレイヤーが大勢います。

早稲田国際ビジネスカレッジでは、中国人のトップクラスのプレイヤーを集めてチームを発足し試合に出場しています。また彼らは中国語コースのeスポーツの講師としても活動しています。


中国語コースの授業内訳は、中国語、ビジネスマナー、中国事情、eスポーツです。中国語を学びつつ、トップクラスのプレイヤーから中国語でeスポーツのコーチを受けることによって、コミュニケーション能力の向上やチームワーク、そして課題解決にむけて自ら行動する能力を醸成することを目指しています。

また、中国のeスポーツ専攻や学部のある大学への留学をすることによって、eスポーツ先進国の取り組みを肌で感じる事もできるといいます。もちろん、語学を学んだ後に日本国内の大学への編入も可能とのこと。

現在eスポーツは選手だけではなく、関連する職種も多岐に拡がりを見せています。中国語を学び、中国の留学生と友達になって、拡がりを見せるeスポーツを本場で学べるのは早稲田国際ビジネスカレッジだけと力強く語っていました。

周囲の人や学生と紡いできた縁、これが伊藤さん、安達さん、早稲田国際ビジネスカレッジの礎になっているのでしょう。


伊藤さんはこうおっしゃいました。
「日本の文化に憧れて中国から日本に留学する方は多いけど、中国語を話せる日本人は少ないのが現状です。単なる語学を学ぶ場だけではなく、気の合う中国人の留学生と友だちになって将来の糧にして欲しい。」

そんな伊藤さんの一番嬉しい瞬間は、学生から「ありがとう」この一言をいただく時だそうです。まさに学生の喜びこそが、伊藤さんのやりがいなのです。今まで、たくさんの縁に巡り合い、それを大切にしてきた伊藤さんだからこそ、感じるものなのでしょう。

そんな早稲田国際ビジネスカレッジの専攻には、言葉だけでは語りつくせない、強さと温かさが溢れているのだろうと感じました。

中国語を学びたい、中国人の友達を作りたい、eスポーツ先進国の中国に留学したいという方は、オープンキャンパスに足を運んでみてはいかがでしょうか。


~~中国のeスポーツ事情~~
中国では2016年に政府によるeスポーツ指示表明や政策を発表。国家発展改革委員会、財政部(日本の財務省に相当する国家機関)などが共同で「特区通知」を告知、その中でeスポーツ特区が生まれました。2018年10月時点でeスポーツ特区は7都市に存在します。

併せて教育部(日本の文部科学省に相当する国家機関)が普通大学にeスポーツ関連の専攻科目を新設しました。そして、社会保障部(日本の厚生労働省に相当する国家機関)が新たにeスポーツ運営者とeスポーツ選手を公認職業として発表されました。(2019年現在)

中国ではeスポーツ関連の職種は36種あり、大会の実況や解説、コーチやチーム運営のマネジメントなどeスポーツに関する職業は多岐にわたります。eスポーツ市場が急速に拡大しているため専門人材は引く手あまたの状況が続いています。

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日本のeスポーツの発展に向けて(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2019FY/030486.pdf

大学の「eスポーツ専攻」に卒業生誕生 「ゲームをして稼げる」企業が急増
https://www.afpbb.com/articles/-/3355518

e-sports人材、50万人足りません。市場規模3兆円越え、「e-sports専攻」初の卒業生は就活市場で大人気 中国
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60f23be1e4b01f1189598dfb



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